メンタル弱男の自己啓発

自分の性格が嫌いで、マイペースなくせに周囲の目ばかり気にして時折ゲボが出そうになるくらい思い悩むことがあるごく普通のメンタル貧弱一般男性が、自分と向き合いいつか自分を好きになるための自己啓発用ブログ。

一人の男 その7

リャマです。



前回はN君に謝罪をして「気にしてない。」と強烈なストレートパンチを食らった僕は、ついにN君を嫌いな人認定しました。




なかなかないです。喧嘩しながらももう何年も共に遊んできた人を嫌いになるというのは。後にも先にもこれが最後だと思います。



僕はその出来事を何気なく部活の友達に話しました。僕とN君の微妙な関係を他の仲間は知っていましたが、僕がもうN君を嫌いだというと、違和感なくすんなりと聞いてくれていた思います。そしてその仲間から、N君も僕を嫌いだと言っていた話を聞きました。



ただそんな関係性の終結は突然、何気ない日に起きました。
ふいに肩をポンポンと叩かれ、振り返るとそこにはN君。そして僕に向かって、
「俺のこと嫌いなんでしょ?」と笑顔で言ってきました。



よく考えればそうです、僕が部活の仲間にN君が嫌いだという話をした時、その仲間はN君が僕を嫌いだということを普通に伝えてきたのですから、僕が嫌いだということもN君に伝わるでしょう。なんとも口の軽いやつです。



N君から突然言われた一言に面食らいましたが僕も、
「お前も俺のこと嫌いなんだろ。」と鼻で笑いながらN君に言いました。



「まあね。」と笑うN君ですが、互いにそりゃそうだよなといった感じの表情だったと思います。
不思議な話ですが、それから僕とN君は仲良くなりました。喧嘩もそれ以降一度もしていません。
どのような現象なのかわかりませんが、その瞬間一つ大人になったというか、素直な嫌いという同じ感情を知ることで、互いの感情を感じながら話すようになったのでしょうか。



何かが気に入らず相手に対してムッとする前に、相手が何をもってその発言や行動をしているか、一瞬でも相手の立場に立ってみることで、発言の真意や感情を少なからず理解できると思います。
互いに自分の感情だけでなく、相手の感情に寄り添ってみるという接し方を自然と身に着けることができたと思う出来事です。
あとは怒ると疲れるということを知ったので、それ以降怒ることが激減しました。
マイナスな感情にもなるし、怒った相手ともギクシャクするしで僕にとっては邪魔な感情です。怒るとすれば自分のふがいなさに対して暗いでしょうか。



ともあれ、N君とは今でもたまに会う仲です。会う度にこの一連の出来事を思い出し、まさしくあの瞬間から変わったなと笑い合うくらいです。




不思議な出来事でしたが、人生において色々な感情や考え方を学ぶ事が出来た、一生忘れる事のない大事な思い出の話でした。




終わり。

一人の男 その6

リャマです。
バタバタしてて間隔空きがちですがマイペースに細く長く綴っていこうと思います。



前回感情的になった自分を反省し、N君に謝罪したところ、一言「気にしてないから。」と軽ーく済まされたところまででした。




とんでもない一言です。
血管が切れて死ぬかと思いました。奥歯が粉々になるかと思いました。



尋常じゃなかったですその時の怒り。少なくとも怒った理由に関しては自分は間違ってなかったと思います。しかし感情的になった自分を反省し、涙を流し一晩考えて、勇気を出して謝罪したというのに。
気にしてない。悪気無く言ったのなら無神経とはこのことです。



しかし僕も学んだのです相当な覚悟と共に。感情的になるとロクなことはないと。
感情をぎりぎりで抑え「そう。」とだけ言いその場は事なきを得ました。



ただ僕の中で一つのことが完全に明らかになったのです。
N君のことが嫌いだと。同じクラス、同じ部活、小学校からの長い付き合い。
色々なことがありましたがここで初めてN君を嫌いの対象に認定したのです。




しかし、長く長く不安定な僕とN君の関係、なんとも意外な結末に向かいます。




続く。

一人の男 その5

リャマです。



前回N君の先輩に対する接し方が目に余り、感情のままに怒鳴ってしまい喧嘩になったところまででした。



怒るというのは大変体力を使うものですね。その日帰ると僕はぐったりで、感情のままに怒鳴ったことに大して自分と向き合い反省をしていました。もちろん先輩に対する態度が気に食わず悔しい気持ちでいっぱいでしたが、感情のまま突然N君に厳しい言葉を浴びせたという、感情を制御できなかった自分が情けなく、しばらく様々な意味を含んだ涙を流していたと思います。



この日から僕は、感情をコントロールしなくてはと思うようになりました。
特に短気でもなく怒りっぽい人間ではなかったのですが、感情のままに怒ると、良いことなんか一つもないんだと心から感じたからです。コントロールの仕方を知っているわけではありません。ただただ、もう二度と怒った後の自分に対する情けなさを味わいたくないと心に刻んだのです。反省の賜物です。



涙しながら自分と向き合い徐々に冷静さを取り戻した僕は、N君への謝罪を考えました。
N君の行為は僕にしては許されたものではなかったですが、感情を制御できずに急に怒鳴りつけたことに関して申し訳ないと思ったので、次の日N君に話しかけ、素直に「昨日はごめん。」と言いました。
それに対してのN君はというとただ一言、「気にしてないから。」








ぐああああああぁぁぁぁぁぁ‼‼‼‼‼‼




続く。