メンタル弱男の自己啓発

自分の性格が嫌いで、マイペースなくせに周囲の目ばかり気にして時折ゲボが出そうになるくらい思い悩むことがあるごく普通のメンタル貧弱一般男性が、自分と向き合いいつか自分を好きになるための自己啓発用ブログ。

一人の男 その4

リャマです。



前回は、部活に7人しか同級生の男子がいないのにクラス替えで同じ部活の仲間が僕とN君だけというある意味運命的なクラスになったというところまででした。




不思議なのが喧嘩ばかりとはいえ結構話す仲ではあったのです。というのも昔から僕と仲いい友達と友達なので、趣味は合うんですよね。だから話したり関わったりすることが多い分喧嘩も多かったのでしょう。



そんな中で僕が一番覚えているN君との出来事で、それをきっかけとして関係性が変わった、また、僕の考え方も変わったという一つの事件があります。




僕らは部活動をしていたので、先輩がいたわけです。ある一人の優しい先輩がいまして、その人には名字をもじったあだ名があり、皆そのあだ名に「さん」や「先輩」をつけて目上の人への尊敬を示していたわけです。



ただN君はお調子者でその先輩を呼び捨てにしタメ口で話す事があったのです。ある日の帰り道でN君が先輩を呼び捨てにしながら覆いかぶさるように背後から突撃するという瞬間がありました。特にイライラしてたとかではなかったのですが、その光景を目撃した時に何か僕のスイッチが入ったのでしょう。普段では全く大きな声は出さないのにその瞬間は感情に任せて怒鳴りつけながら注意をしました。
その時の自分はその瞬間の感情に全てを任せているので止まることはありません。
N君はというと、前に書いた通り沸騰した僕を前にしても冷静に理詰めで反撃してきます。



ひとしきりの舌戦を繰り広げた後、どちらも折れることなくそれぞれの帰路に就くわけですが、N君はすました感じで、僕は先輩を馬鹿にされて悔しいといった感情で帰りました。




続く。

一人の男 その3

リャマです。



前回は、口が上手いN君に口げんかでボコボコにされながらも、その歪な形の友情を保ちながら中学生になったというところまででした。




僕は中学時代陸上部に所属していました。小学生の時に僕の仲良い友達数人が少年団のようなものに所属しており、その友達数人に誘われたというのが入部の経緯なのですが、僕の仲良い友達とN君も仲良いので、N君も陸上部に所属していました。



1年生の頃はN君とは違うクラスだったのですが、2年生になるとクラス替えがありました。クラス数は2クラスということで、どのような振り分けになるか数日前からとても楽しみにしていました。ある日の部活の練習中に新しいクラスのメンバーが貼り出されたので、仲間全員で見に行ったのですが、今でもその場が凍り付いたのを覚えています。
同じ部の中に僕を含めて男子が7人居たのですが、僕のクラスには僕とN君、もう片方のクラスに残り5人の仲間が集まるという驚愕の組み合わせでした。
この時は心から天を恨みました。



僕とN君の微妙な仲を知っていた仲間たちは何も言わずに苦笑い、僕とN君も現実を受け止めきれずその場にうなだれるという、なんとも言い難い雰囲気がその場に流れたのを覚えています。




出会ってからもう何年も経っているのに、未だに互いを心から受け入れきれておらず、心ばかり成長したために、N君との関係が大きく変わる一つの事件に繋がることになります。




続く。

一人の男 その2

リャマです。



給食時間に転校生のN君含む周囲の3人がうるさいので僕が注意したところ、担任の先生に僕を含めた4人がいつもうるさいと言われてしまったところまででした。




僕らの席はクラスの一番後ろ、ドア側の角の席でした。担任の先生からすればただ遠いところで日々うるさい集団がいるという認識だったのでしょうが、僕にしてみれば完全に濡れ衣、冤罪です。むしろ先生が今していることを僕がしようとしただけなのに、これはたまりません。



大分前の記事で、昔の僕は泣き虫だと書きました。理不尽に怒られながらも僕はその時は涙を堪え、帰宅して母に泣きついたのを覚えています。
そんな未だに忘れないような出来事に、N君はいたのです。巻き込まれた形なので、しばらくはN君含む3人への恨みは続きました。



小学校の放課後は、帰宅してすぐまた友達の家に遊びに行くという日々でした。
ある日いつも遊んでいた友達の家に遊びに行くと、N君もいました。その次も、またその次もN君は僕の仲いい友達の家にいるのです。しかし恨みを抱えつつも、日々一緒にゲームをすれば仲良くなっていくものです。



気づけばN君は僕の中でいつも当たり前に一緒に遊ぶ人、友達と呼べる存在になりました。
毎日のように遊び、僕の家にも遊びに来るようになるのですが、N君は他の友達とは違う部分がありました。それは僕とN君が、よく喧嘩をするのです。子供だから喧嘩など普通ですが、僕は他の友達とはほとんど喧嘩をしないのです。そんな友達関係の中でも、N君とはずば抜けて喧嘩の回数が多いのです。



前に書いた通り、N君は地頭が良く口が上手いので、喧嘩の際は僕の知らないような単語を使っていつもボコボコにされます。完膚なきまでにボコボコです。
もちろん僕もその際は感情的になり、ある事ない事ぶつけるんですが、冷静に理詰めで責められて完敗です。その度に解散した後母に泣きつくのですが、友達の家に遊びに行けば当たり前にN君がいるので、友達としての関係は失わずに日々は過ぎていきました。



そして、仲が良いんだか悪いんだかわからないままの友達の形が続き、最終的には互いにその形を成す中学時代へともつれ込みます。




続く。